物語から学ぶ : 話し方で変わるあなたの印象
こんにちは。墨田区曳舟にある子ども英会話教室 Seedling English 講師の Nao です。
最近、友人のおすすめで見始めたシリーズもののドラマにすっかりハマってしまい…。
どんなお話かというと、中世のヨーロッパのような国々を舞台に覇者たちが王座を争うという、普段自分ではなかなかチョイスしないようなストーリー。
歴史ものかと思いきや、ドラゴンやゾンビまで登場するという架空の世界。壮大なファンタジーで、なんだか今どきのゲームのような雰囲気もあります。
アメリカのケーブルテレビ局が制作したドラマですが、登場人物たちは主にイギリス英語を話します。
北に住む民は北部の、南に住む民は南部の、それぞれのアクセントで物語の雰囲気を出しています。他にもスペイン語訛りの英語や、架空の言語まで登場します。
そう、もちろん物語自体も面白いのですが、「言葉」に注目してみるのも英語学習者、指導者としてはとても勉強になるのです。
Thou art・・・??
このドラマ、言葉の面で、地域ごとのアクセントの他にもうひとつ聞き入っているのが、いわゆる「時代劇」のようなセリフ。
日本語でも時代劇を見ていると「拙者は…」とか「お主も…」とか「…でござる」のような、普段は使わない表現が出てきますよね。
こういう歴史もののドラマや映画にも同じように古めかしい英語がたくさん出てきます。
例えば、古い英語によく見られる thou という単語。
これは you のことです。
聖書やシェイクスピアの世界でもよく出てくる表現ですが、日本語で言うと「汝(なんじ)」や「其方(そなた)」といったところでしょうか。
他にも yes や no を
yea(ヤイ)や nay(ナイ)
と発音したり。「左様。/然り。」「否。(いな)」というような感じですね!これは今でも方言に残っていたりするようです。
学芸会で時代劇!
話がちょっと変わりますが、先日娘の小学校で学芸会がありました。
二年生が演じた劇はなんと、
水戸黄門!!
時代劇をあまり見たことのない娘ですが、練習を重ねるうちに時代劇的な言い回しがすっかり上手になっていました。
本番では衣装やセットと共に、台詞の口調が「時代劇 水戸黄門」の舞台をとても効果的に作り上げていました。
方言や口調は物語の雰囲気を作り出すのにとても効果的です。
例えばディズニーのアニメを英語で観ていると、英語は英語でも、舞台となる国やキャラクターのイメージによって様々なアクセントが、おそらく意図的に、使われています。
日本人の私たちには外国のアニメというだけでいつもの日常とは違う世界に浸ることも出来ますが、例えばアメリカの子どもたちが英語で観ていても、物語の世界に入り込めるような演出のひとつなんでしょうね。
言葉の持つ雰囲気
逆の見方をすれば私たちだって自分の話す言葉で相手に何かしらの印象を与えているということ。
方言や使う言葉のチョイスだったりもするし、声の大きさやスピードだったりもするでしょう。
さすがに時代劇口調を普段話す人はいませんが、LINEのスタンプなんかでアレンジされたものを面白く使っていたりする人もいますよね。
何気なく使っている言葉。その言葉の雰囲気が持つ表現力。母国語である日本語を話していると、無意識過ぎて自分では気づかないことが多いのですが。
教室で新しい単語やフレーズを紹介する時、それがどんな場面で使われる言葉なのか、どんな響きを持っているのか、どんな印象を相手に与えるのか、そんなことも出来るだけ説明したいといつも思っています。
そうやって少しずつ学んでいくいろいろな表現の中から選び取って、その人らしい話し方が生まれていくのだと思います。
長い歴史を持ち、更に変わり続ける言葉というものに興味を持って日々アンテナを張り続けるのも私たちの仕事だと感じつつ…
なんとも続きが気になる歴史ドラマを今晩も楽しみながら、ちょっと寝不足気味の毎日を送っています。
一体誰が王座を勝ち取るのか?!
最近みなさんが観た映画やドラマは何ですか?
教室で是非お話を聞かせてください~!!
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Seedling English は、下町にある小さな英語教室です。
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