英語学習をする人に知ってもらいたいサイレントピリオドについて
こんにちは、墨田区曳舟にある子ども英会話教室Seedling Englishの三井田です
今日は、サイレントピリオドについて書いてみたいと思います。
サイレントピリオドとは
私がサイレントピリオドという言葉に出会ったのは、小学校英語指導者の資格取得のための勉強中、その教科書の中でした。
以下、小学校英語指導者資格認定 アルク児童英語教師養成コース 基礎知識1より、そのまま抜粋します。
ネイティブスピーカーではない子供がアメリカなどの英語を使う環境で英語を習得する時でも、最初の数週間は周囲の言葉に耳を傾けているだけでyes,no,OK,のような決まり文句以外はほとんど言葉を発しない、いわゆる沈黙の期間(silent period)があることが指摘されています。
以前、私はボストンでの1年間の海外研修に3人の子供を連れて行きました。
当時8歳だった末娘は近くの小学校に通い、近所の子供とよく遊んでいましたが電話かかってきても、yes,no,OK,byeといった決まり文句だけを使いジェスチャーや片言でコミニケイトしていたようです。
ところがある時、急にきちんとした英語きれいな発音で話すようになりました。
数ヶ月間の沈黙の期間に遊びを通して英語に触れているうちに、それらを認識理解し、側頭葉に英語が十分に溜まったところで英語が噴出したのでしょう。
私がこの言葉を知った時、イメージしたのは、頭の中にある言葉のコップでした。
コップに英語をためていって、いっぱいになったら、英語が溢れてくる。
これは、赤ちゃんも一緒です。
赤ちゃんはまず、聞くことから始まり、
「あー」「うー」などの音が出てきます。
たっぷり1年くらいのサイレントピリオドでコップに言葉をいっぱいにためて、それが溢れ、やっと言葉を話し始めます。
頭の中には、語学のコップが、言葉の数だけあります。
一般的にバイリンガルの子どもの発話が遅い傾向にあるのは、コップが2つあるので、モノリンガルの日本人に比べると遅くなるのは理解出来ますね。
さらに言うと、言葉が出るのが早い遅いには個人差がありますが、これは周りの人が話しかける頻度と、そもそも持っているコップの大きさが違うことから起こる現象だと思います。
だから、子どもが2才前後になって、日本語がなかなか出てこないと悩んでいる方がいたら、根気強く、興味に合わせて、コップの中に言葉を貯めてあげると良いと思います。
サイレントピリオドは何時間
サイレントピリオドは、1000〜1500時間と言われています。
例えば、海外移住した家族がいて、子どもは現地の小学校に通い、言葉のシャワーを1日7時間、週に5日間、浴びた場合。
1週間に35時間
1ヶ月140時間
1000〜1500時間を満たすには、約半年〜10ヶ月が必要になります。
長く感じるかもしれませんが、その期間を経て、自然と言葉が溢れる時がやってくるのです。
自身の留学体験からも、ある日気がつくと、最近なんだか英語が聞こえてるし、自然と話せてるな〜と思う瞬間があったことを覚えています。
オーストラリアに滞在して、約半年経った頃だったと思います。
私自身もサイレントピリオドを経て、英語が少しずつ上達していったんだなと思います。
サイレントピリオドを乗り越えるための工夫
サイレントピリオドを知ったのはいいけど、
日本で週一回のレッスンで1000時間を乗り越えるには、、、
いったい何年かかるんだ。。。
と、暗い気持ちになってしまった方もいるかもしれません。
でも、何とかして乗り切るしかありません。
以下は、英語を貯めるために出来る、私からの提案です。
オンライン英会話
最近では、格安で毎日授業を受けることができます。
毎日の積み重ねが大切。
コツコツと積み上げることがチカラに変わります。
短期留学
夏休みや、冬休みを使って、短期留学をすると、学習意欲が上がると同時に、一気に英語貯金を増やすことができます。
海外旅行でも、現地の人に話しかける等、積極的に行動することで、英語貯金が増えていくと思います。
そして、海外での経験は大きな財産になると思います。
外国人に話しかける
日本好きの外国人の方は沢山います。
観光客の人が、駅で困っている姿を見かけることも。
そんな時、思い切って声をかけてみる。
とても良いアウトプットの機会にもなるし、縁があって、お友達になれたら嬉しいですね。
外国人の多いシェアハウスに住む
もし、引っ越しを考えているなら、これ、オススメです。
やる気次第で、毎日英語環境を作ることもできます。
ホームステイの受入をする
もし、自分のお家に使っていない部屋があれば、外国人留学生を受け入れるホストファミリーもオススメです。
日本語を教えたり、英語を教えてもらったり、時に一緒にお出かけしたり、日本に居て異文化理解が深まるのもとても良い点です。
以上、5つ紹介しましたが、実は、全部、私が実際にやってきたことです(笑)
語学は一日にして成らず。
一緒に、コツコツと積み上げて行きましょう。
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Seedling English は、下町にある小さな英語教室です。
英語を学ぶのではなく、【英語で学ぶ】をコンセプトに
子ども達が楽しい英語教室を目指してがんばってます。
インスタグラムでは日々のレッスンの様子を紹介しています
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