9月の歌「Jack and Jill」の魅力
こんにちは、墨田区曳舟にある子ども英会話教室Seedling Englishの三井田です。
皆さん、マザーグースという言葉をご存知ですか?
マザーグースとは
以下Wikipediaより。
マザー・グース (Mother Goose) は、英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡の総称。イギリス発祥のものが多いが、アメリカ合衆国発祥のものもあり、著名な童謡は特に17世紀の大英帝国の植民地化政策によって世界中に広まっている。
600から1000以上の種類があるといわれるマザー・グースは、英米では庶民から貴族まで階級の隔てなく親しまれており、聖書やシェイクスピアと並んで英米人の教養の基礎となっているとも言われている。現代の大衆文化においても、マザー・グースからの引用や言及は頻繁になされている。
上記の文章からもわかるように、英語圏では、それ自体が文化でもあり、マザーグース関係の新聞の見出しやコマーシャル、小説にも顔を出すので、知らなければ本当の意味を知る事が出来ない、など知ることのメリットが沢山あるのです。
今月の歌「Jack and Jill」
9月のSing-A-Songの歌は「ジャックとジル」
歌詞はこんな感じです。
Jack and Jill went up the hill.
To fetch a pail of water.
Jack fell down and broke his crown,
And Jill came tumbling after.
ジャックとジルは丘を登った
手桶で水をくむために
ジャックは転んで頭に大怪我
ジルも続いて転げ落ちた
翻訳を読むと、何ともない内容なのですが、この歌はマザーグースの中でも最も古い部類に入り、歌詞も、メロディも多種多様、調べてみると、とても興味深い歌なんです。
歌詞がナンセンス⁈
そもそも、水とは谷にあるもの、水を汲みに丘に登るのはおかしいということです(笑)
なので、YouTubeにある動画では、丘の上に井戸がある設定になっているものがほとんどです。
この歌に隠された意味は?
これも様々な説があります。
北欧神話のHjuki(ヒュキ)とBil(ビル)の話説
ヒュキとビルは子供で、ミッドガルドの泉で水を汲んでいたとき、月の神マーニによってさらわれ、従者となった神とされている。
その話しが転じてこの歌になったとされています。
Jackはルイ16世、Jillはマリー・アントワネット説
Jackはルイ16世、Jillはマリー・アントワネットといわれ、2人が相次いでフランス革命で処刑されたことを意味するという説もあります。
この2つ以外にも沢山あります。
日本でも童謡に裏の意味があるみたいな都市伝説ありますよね。
そういう意味では、国が違えど、同じような話題で話が盛り上がっていたりするかもしれませんね。
Jack and Jillは諺にもなっている
英語には "Every Jack has his Jill." という諺があります。
「どんな人にも、その人にふさわしいパートナーがいる」という意味で、日本のことわざの「割れ鍋に綴じぶた」と同じ意味です。
シェイクスピアの戯曲、真夏の夜の夢の中にも Jack shall have Gill というセリフが出てくるそうです。
「男と女が結ばれる」みたいな意味合いです。
なんと、Jillは男の子⁈
落ちのような話しですが(笑)
初期に発行されたマザーグースの本の挿絵には、2人の男の子が描かれています。
これは木版画の印刷です。
時代を感じますね。
運命の相手は男の子だったとは‼︎
でも、今の時代、性別に関係なく、ベストパートナーと出会えることは幸運なことですね。
太郎と花子=Jack and Jill
JackとJillとは日本語でいう「太郎と花子」のような典型的な男の子と女の子の名前です。
日本では、太郎君や花子ちゃんは少なくなってるので、英語圏でもJack君やJillちゃんに会うのは難しいかもしれませんね。
マザーグースを歌うSing-A-Songのレッスン
Seedling Englishでは、Sing-A-Songというマザーグースを歌うレッスンがあります。
レッスンカリキュラムを作った時に想像したのは、子ども達の未来でした。
子ども達が、いつか海外に出て、
旅行したり、
勉強したり、
その中で出会った人達と同じ歌を知っていて、一緒に歌えたなら、
ふと耳を澄ました時、となりにいた外国人が口ずさむ歌を懐かしく感じられたら、
その人のことを近く感じられるんじゃないかなと想像しました。
だから、幼少期の今、沢山の歌を楽しく一緒に歌いたい‼︎
そう思って日々のレッスンを行っています。
インターネットやLCCの台頭により、世界は昔より近くなっています。
それぞれのJackやJillを探して、世界を飛び回る日も、そう遠くない未来かもしれませんね。
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Seedling English は、下町にある小さな英語教室です。
英語を学ぶのではなく、【英語で学ぶ】をコンセプトに
子ども達が楽しい英語教室を目指してがんばってます。
インスタグラムでは日々のレッスンの様子を紹介しています
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